先日、「タウンライブラリー~みんなのきおくあつめ~」というイベントに参加してきました。
このイベントは、長崎市江戸町周辺(出島、築町、樺島町など)に住んできた、あるいは関わってきた方々の思い出や記憶を探ることにより、まちの根底にある魅力を探り、今後の県庁舎跡地を始めとするまちづくりに反映させていくという目的のもと行われたものです。
つまり、目に見えるものだけでなく、その土地にある人々の中にある「思い出」をみんなで共有したり、可視化していくというイベントです。
イベントは全部で4回に分けられ、使用している写真は2回目の活動です。
2回目の活動では、実際に江戸町を歩き、案内してくださる方と参加している方々が意見を出し合いながら思い出を振り返るというものです。
とても天気が良く、お散歩気分で楽しかったです。
それに、グループはとても和やかな雰囲気で、あまり知識がない私でも参加しやすかったです。
この石畳。ただの四角い石の集まりに見えますがなんと…!
どこかにハートの石が隠れています!
江戸町商店街を訪れた時は、ぜひ探して見てくださいね。
次の写真は、もともと県庁だった建物です。
第二次世界大戦が行われ、8月9日に長崎に原子爆弾が投下されたとき、江戸町周辺も被害を受けました。
被害を受ける前に建物の多くは人為的に破壊されましたが、県庁は残っていました。
屋根などは燃えてしまいましたが、この別館は燃えずに残ったそうです。
この建物は当時、囚人を収容していました。
窓の鉄格子からなんとなく想像できますね。
ここに収容されていた囚人たちが水をかけたことによって火事が大きくなることを防いだそうです。
このイベントに参加して、目に見える形で残るものを継承していくことも大切ですが、目に見えないことを記録していくことの大切さに改めて気づくことができました。
また、参加者のみなさんの年代は様々だったため、普段は同年代とばかり学ぶ環境にある学生である私たちにとって考えさせらることが多い時間となりました。
このイベントに参加して、私は自分の持っている価値観や考え方を改めることができ、今後の活動や、自分自身の成長にも繋がる貴重な経験となりました。
ぜひ、みなさんも自分が住んでいる地域の歴史を知り、新しい発見に繋げて見てくださいね!