「すべての人に健康と福祉を」とは、SDGsの目標の1つであり、人々が健康で快適な生活を送ることができる社会を目指すものです。
健康と福祉は、私たちが日々生活していく上で非常に重要な要素と言えます。
健康であれば、仕事や学校、家庭生活など、あらゆる面での「幸せな気持ち」や何かやってみようという「やる気」につながります。
「健康」という言葉に重要なもの、それが「福祉」です。
福祉は、人々が人間らしく生きることができるための基盤を提供するもののことを言います。
しかし、現在、世界の多くの地域では、健康や福祉に関する問題が顕在化しています。
貧困、飢餓、病気、栄養失調、医療サービスの不足、災害などが、健康と福祉を脅かす要素となっているのです。
SDGsの「すべての人に健康と福祉を」は、こうした問題を解決し、世界中の人々が健康で快適な生活を送ることができるようにするための目標となっています。
どのようなことが必要?
この目標を達成するためにどのようなことが必要か考えてみましょう。
まず、貧困や飢餓の解決が必要になります。
貧困に陥ると、栄養失調や健康上の問題を抱えやすく、その結果、病気や長生きができなくなる可能性が高くなります。
栄養失調になるのはなんで?
貧困に陥る人々は、栄養バランスの悪い食事を強いられることがあります。
十分な栄養を摂取できないことによって、栄養失調や貧血などの症状が現れることがあります。
そして、栄養失調は免疫力の低下にもつながり、感染症にかかりやすくなることも考えられます。
健康上の問題:感染症の発生
貧困により、住環境や衛生環境が悪化することがあります。
たとえば、水が清潔でない地域では、下痢や腸炎などの感染症が発生しやすくなります。
また、病気にかかった場合にも、貧困層の人々は医療費の負担が大きくなるため、治療を受けられない場合があります。
そして、医療サービスの普及・充実や予防医療や疾病対策の強化が挙げられます。
予防医療
予防医療とは、病気を未然に防ぐことを目的としています。
定期的な健康診断や予防接種、生活習慣の改善などによって、病気にかかるリスクを減らすことができます。
疾病対策
疾病対策とは、病気を早期に発見し、適切な治療を行うことによって、病気の進行を防止し、健康を維持することができます。
このような予防医療や疾病対策は、健康格差の是正にもつながると言われています。
特に、経済的に不利な立場にある人々は、健康に関する情報やサービスにアクセスしにくいことがあります。
予防医療や疾病対策を強化し誰でも受けられるようにすることによって、健康格差を縮小することができそうですよね。
これらの取り組みに加えて、個人や家庭レベルでの健康意識の向上や、社会的な環境整備も重要です。
例えば、健康なライフスタイルの確立や、人種や性別、障がいの有無に関わらず平等な医療サービスを受けられる社会の実現などが挙げられます。
「すべての人に健康と福祉を」という目標は、世界中の人々がより健康的で幸福な生活を送るための枠組みとも言えるので、私たち一人ひとりが、この目標を達成するために、自分自身の健康管理や食生活の改善、運動をするなどして自分の健康を目指すことも目標達成の大きな一つになると言えます。
まとめ
SDGsにある「すべての人に健康と福祉を」は、全世界の人々が健康で幸福な生活を送ることができる社会を目指すものです。
私たち一人ひとりが、自分自身の健康や福祉に対する意識を高め、自分にできることから始めて、地域社会や国際社会と協力しながら、この目標の実現に向けて取り組んでいくことが大切です!
みんなでできることから取り組んでいきましょう!