「身近な日常」を研究しよう!イベントは、多くの方のご協力によって開催することができました。

特に、イベント内で説明する資料作りの面では、車椅子で生活を行なっている3名の方にインタビューをさせていただきました。

この記事では、ご協力してくださった3名の方が教えてくださったことをみなさんにもご紹介したいと思います。

使いにくい道ってどんな道?

佐倉:日々の生活の中で、どのような道が使いにくいと感じますか?

Mさん
手動の車椅子は、平らな場所であっても自分の力で押すのに時間がかかるため、「ちょっとした上り坂」でもかなり動かすのが大変です。

ぼこぼこしている道、段差、舗装されていない道は電動車椅子でも進みにくさがあります。

Sさん
お出かけするときは、電動車椅子を使います。基本的に自分で操作できるタイプの車椅子ではありますが、どうしても狭い道では誰かにお願いすることもありますね。

道が斜めになっているとバランスを崩しやすくなるので、操作がしにくくなります。

Hさん
溝などの小さな隙間にもタイヤが引っかかってしまうことがあります。

長崎だと特に、横断歩道を渡るときに、路面電車の線路がある時があります。

そういう時に気をつけないと挟まって抜けなくなってしまいます。

見えないバリア

佐倉:先ほどは、使いにくい道という物理的なバリアについて教えていただきましたが、目に見えないバリアを感じることはありますか?

Mさん
狭い通路とかを通っている時、すれ違う人たちがいますが、その時にあからさまに嫌な顔をされることがあります。

全ての人がそうではありませんが、悲しい気持ちになりますね。

Hさん
車椅子だからか、あまりお出かけに誘われません。

「大変だろうから」という相手の思いがあって誘わないでいてくれるのかもしれませんが、そもそも一緒にどっか行こうという選択がないということは少し寂しいですね…!

知ってほしいこと!

佐倉:周りの人に知っておいてほしいことはありますか?

Hさん
直接的な「助ける」だけが、助けにつながるわけではないということですかね。

時には見守りだって大きな助けになったりします。

車椅子を使っているかそうでないかに関わらず、みんなが周りのお友達、家族などとやさしい気持ちで接していけたらいいですよね。

そして、私たちはたまに、知らないものに対して「関わらないほうがいいんじゃないか…」と思ってしまいます。

正しく知っていくことも優しい社会を作るために大切なことだと思っています。

Mさん
「障がいがあるから」、「車椅子だから」にかかわらず、みんなで助け合いやすいような環境を作っていくことが大切だということを知っていてほしいですね。

身近な家族、学校のお友達など、困っていそうだったら気にかけてみるという小さな優しさを持つことが「助けやすく優しい環境」になるのかなと考えています。

Sさん
みんな同じだということです。障害があったり、そうでなかったり色んな人が世界にはいますが、みんな同じように生きています。

私もあなたも、「同じように生きている」ことを忘れずに、優しく関わることができたら素敵ですよね。

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