SDGsの6つ目の目標にある「安全な水とトイレを世界中に」をご存知ですか?
私たちは普段何気なく使っている「水」ですが、安全な水を手に入れられると言うことは持続可能な開発目標(SDGs)の中でも重要な目標の1つとされています。
この目標は、世界中の人々が安全な水とトイレを利用できるようにすることで、健康や衛生の改善、生活の質の向上、貧困削減など、様々な面での社会的利益を達成することを目的としています。
今回はこの「安全な水とトイレを世界中に」に着目してみましょう。
安全な水がないとどうなるの?
安全な水が簡単に手に入れられない地域では、水不足や水汚染が深刻な問題となっています。
それによって、水を得るために長時間の移動や汲み上げ、運搬などが必要となり、特に女性や子どもたちが学校に行くことや仕事をすることができなくなってしまいます。
また、汚染された水を飲むことで病気や感染症にかかるリスクも高まります。
安全でない水を飲むことで、感染症を引き起こす細菌やウイルスが体内に侵入し、健康被害を引き起こす可能性があるからです。
特に、免疫力の低い子供や高齢者は感染症にかかりやすく、重症化するリスクが高まります。
安全な水が手に入らないということは、川など自然の中から水を採取することが増えてしまいますよね。
これを繰り返すことで、自然環境への負荷が増え、水不足や水質汚染などの環境問題が悪化する可能性があります。
それだけではなく、安全な水が手に入りにくい状況では、貧困層や地域社会が不利な立場に置かれる傾向があります。
安全な水が手に入る地域と手に入らない地域の差が拡大し、社会経済的な格差が生じるからです。
安全なトイレの必要性
飲み水だけでなく、排泄を行うための「トイレ」が不十分な地域では、衛生環境が劣悪なために病気や感染症のリスクが高まります。
特に女性や子どもたちは、トイレがないことで危険にさらされることもあります。
また、トイレの不十分な地域では、排泄物が野外に放置されることによって、環境汚染や水質汚染が引き起こされます。
このように、安全な水とトイレは、人々の健康や生活環境の改善、貧困削減、持続可能な開発など、多くの面で重要な役割を果たしています。
世界中で安全な水とトイレが利用できるようにすることは、持続可能な社会の実現に向けて重要な一つだとされているのですね。